伝統を引き継ぐ左官職人集団

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2020年04月09日

4月9日 左官の日



本日、4月9日は「左官の日」です!
左官の日は毎年4月9日にあり、日本左官業組合連合会によって制定されました。

なぜ「左官の日」なのかというと、四(し)九(く)で「しっくい」という
語呂合わせが由来となっています。



漆喰(しっくい)とは?
(水酸化カルシウム)を主原料とした塗り壁材です。
消石灰(水酸化カルシウム)とは、石灰石を焼いて水を加えたものです。
石灰石はサンゴ礁がルーツです。サンゴの群生したサンゴ礁が長い年月をかけて地殻変動などで隆起し、
陸地になったものが石灰鉱脈で、こちらから石灰石を採掘します。
この消石灰に糊(のり)やスサを加えて、水で練ったものが漆喰です。



蒼築舎では漆喰を手作りしています。
本漆喰は、蒼築舎倉庫にて糊を煮、スサをほぐし石灰を加え職人の手によって作られています。
昔から、社寺・仏閣・蔵などの壁に使用されてきました。
土佐漆喰は、普通の漆喰に比べ耐水性が強く色は黄みがかった白色に仕上がります。
その強い耐水性が雨風当たる外壁にも適しています。

漆喰は、もともとは防火性の高さや明光性が評価され「お城や武家屋敷の壁」に
使われてきたと言われています。
現代では、優れた調湿機能などが着目され室内壁として世間一般的に広く使用される壁材となっています。



漆喰を使った壁は「呼吸する」と言われているのをご存知でしょうか?

漆喰壁が呼吸をすることで、冬場の「乾燥」や夏場の「湿気」を防ぐ効果が期待できるのも魅力です。
調湿機能に優れた漆喰壁は、年間通じてお部屋の湿度を快適に調整してくれます。
昔からある「蔵」の内壁にも漆喰が使われており、収蔵品を湿気や乾燥から守ってきたといわれています。
気密性に優れた現代住宅に最適な壁材と言えるでしょう。
ご自宅で、エアコンなどをつけると結露の発生することもありますが、
呼吸をする漆喰の壁であれば、湿気を吸い湿度を調節するため、お部屋の結露予防にも繋がります。

古くから、現在に至るまで、不燃性・明光性、調湿性など、漆喰そのものが持つ高い機能性から
様々な建物に使用されてきたといえるでしょう。
心地よい住居空間を求める方が多い現代においては、シックハウス症候群対策の一つとして、
「漆喰」を使いたいという声が多くなってきています。
このように「漆喰」はいつの時代でもお住まい、暮らす人々にとって必要な壁材として活躍しています。

蒼築舎は人、自然、地球全体に優しい自然素材を使い、
これからも左官・土・漆喰を広めていきたいと思います。

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